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チャイコのピアノ曲

チャイコのピアノソロ曲はあまり人気がない…
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んだろう…
録音の数も少ないし。

チャイコのピアノ曲といえば、やっぱりチャイコンとも言われる(あんまり言わないか…)協奏曲の第1番だけど、、残りの2曲はジミだし…?

この全集BOXは、ピアノの為のソロ曲を全て収められていて、7枚組。
音楽史的にも稀有のメロディスト、チャイコフスキー。ナイスなメロディはほとんどオケの方にまわしてしまったのか?
ソロ曲で有名で人気があるのは、「四季」と「子供のアルバム」くらいか。
ただ、抒情家チャイコらしい少し酸っぱ味のある物哀しいメロディや、音数の多いヴィルトゥオジティを発揮したダイナミックな音楽も多く、それなりに聴きがいはある。
まさに若書き20代、作品1の「ロシア風スケルツォ」や作品4の「ワルツ・カプリス」などはチャイコっぽくない分かえって面白味を感じたり、逆にオペラ「地方長官」からのメドレーはまさにチャイコ節。また、聴くからに力作の「ピアノ・ソナタ ト長調」は、なんだかシューマンみたいだったり、その他の小品はショパン風なサロン音楽だったりと、それなりに色々と楽しむ事が出来た。

ヴィクトリア・ポストニコワさんは今月が誕生日の77才。三年前に亡くなった巨匠ロジェストヴェンスキーの奥方。
という事で、実は一番面白く聴けたのは旦那さんとの連弾曲「50のロシア民謡曲集」。まさに一心同体の息のあったプレイ。民謡を素材としてるので、超絶技巧を駆使してるわけではないが、メロディと合いの手のやり取りが非常に生き生きとしていて、それぞれが短いフレーズながら、的確にメロディの勘所を押さえた躍動感で、聴き惜しみをしたくなるチューンの数々だった。
もちろん奥様のソロ数々は、難曲をキッチリ整然とまとめていて、彼女の盤石なヴィルトゥオーゾ・ピアノ・テクニックを聴くだけでも、得した気分になれるほどの有り難さが最大のポイントだった。


by romikorokumikuri | 2021-01-05 17:40 | 音楽