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グリーグ ピアノ曲全集

ノルウェーの名ピアニスト、エヴァ・クナルダール女史による全集。
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1980年のスウェーデン・グラモフォン賞。

録音は1978〜1980年。
世界初となったグリーグのピアノ曲全集を完成させる偉業を行ったエヴァ・クナルダールは、1927年のノルウェー生まれ。自国の作曲家の熱心な紹介者でもあったが、意外にも青年期はの約20年間はアメリカ・ミネソタ州で過ごす。のちに帰国してから2007年に79歳で亡くなるまで、演奏家または教育者としてノルウェーの楽壇を牽引する重要な職責を担う事となった。

今や国際的にも準メジャー・レーベルとなった、1973年創業のスウェーデンのBISによる初期の大々的なプロジェクト。北欧の作品やアーチストを登場させてマニアックなイメージだったレーベルが、メジャーへとステップアップするきっかけとなった好企画。

エヴァ女史の、安定感抜群のテクニックとそこはかとなく漂う詩情は、とかく表現過剰となりがちなグリーグの音楽を丁寧にまとめあげている。さっぱり淡々といくか、ロマンティックに仕上げるかの狭間で、結局どっちつかずになりやすいやっかいな北欧の音楽は、結局のところネイティブにしか持てない感覚がしっかりと存在しているように思う。
そして、グリーグのライフワークでもある「抒情小曲集」はこれまで聴いた中でも、最もしっくりとくる解釈だった。音楽の流れを大切にした丁寧かつ自然な仕上がり。音に感じる光彩や北欧の風と空気感、村の賑わいと静謐感。
この味わいは忘れられません。

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このセットの聴きものの一つは、補遺として作品番号外のEGのシリーズが、別の奏者で収められてる。その中にはスウェーデンの人気ピアニスト・L. デルウィンエルのソロによる初演オリジナル版の協奏曲も。(伴奏は広上さん指揮のノールショピング!)
構成そのものに大きな変更ははないようだけど、冒頭のティンパニと共にホルンが一緒に吹いてたり、二回出てくるチェロのメロディがトランペットだったり、二楽章冒頭のホルン・ソロが無い!とか、三楽章冒頭がモッサリしてたり、コーダのテーマがトロンボーンも一緒に吹いたり吹かなかったり…その他にも色々とカラーが違うとこが多くて楽しめる。

# by romikorokumikuri | 2021-01-15 21:50 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

ドボ7

ドボセブンではございません。
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ドヴォルザークの名作交響曲第7番は、43歳の時の作品。
1893年3月にイギリスのロンドン・フィルハーモニック協会からのお誘いで、初めてロンドンを訪問した。
その時には名作「スターバト・マーテル」を演奏。12,000人の聴衆から熱狂的に歓迎されたという。
その大成功により、同年6月には同協会の名誉会員に推薦され、同時に新作交響曲の依頼も受けた。
その年の12月には作曲にとりかかり、翌年3月には完成したという筆の乗りよう。
とはいえ実はこの頃のドヴォルザークは、民族派で行くか国際派で行くかの板挟みで悩んでいたよう。
ブラームスがドヴォルザークの才能をこれ以上ないくらい高く評価していた事は有名。古典主義者のブラームスは、律儀なドヴォルザークが、当時すでに流行らなくなっていた古臭い古典的形式を重視していたので、ブラームスとしては得難い同士として尊重していたらしい。
またドヴォルザークも、自身の才能を認め作曲家としての活路を見出すきっかけを作ってくれたブラームスには、変わらず恩義を持ち続けていた。
そんなこんなでドヴォルザークは、1893年12月のブラームスの第3交響曲に立ち合った際に、その形式美に心を打たれ感動し、7番にとりかかるきっかけとなった。その時に心は決まったようである。
ブラームスの影響は絶大で、ドボ7にはブラ3のエッセンスが巧妙に注ぎ込まれている。非常に似た部分は多く挙げられるが、大きく違うところは短調というところか。
結局ドヴォルザーク本人としては、民族的表現と構成美といったあたりでバランスを取りたかったところを、ブラ3を聴いた事で霊感を得て一気に思いが溢れ出た形。古典的な調和のとれた形式美の中に、民族的なテーマやリズムがうまくはまり込み、ユーモラスな魅力と素朴さの一体感と融合が、迫力を持って形作られた傑作をものにする事となった。

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ジャケ写は、サヴァリッシュがフィラデルフィアの音楽監督時代1989年の録音。
何となくニュートラルで地味な印象の演奏だけど、オケの音が好きなので。
思うに、録音のせいではないかと。
この頃のEMIの録音はキレイながらどれも地味。ただでさえ、変な事しない指揮者なのに。
せっかくの美音オケを率いながら、ただ印象が薄いだけになってしまってるのはもったいなすぎる。



# by romikorokumikuri | 2021-01-14 18:55 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

タニタ!!!

ウチのタニタ食堂は、五日坊主をはるかに通り越して十日坊主!
このまま完読するのか?!

○サワラの竜田揚げサラダ風定食
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あっさりサワラが揚げられると豊穣な美味に!
しかもタニタなのに揚げ物!
罪悪感皆無!
ごぼうの牛乳みそ汁も思わぬまろやかさ。

○アスパラと豚肉のオイスターソース炒め定食
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豚肉と絶妙な相性のアスパラを炒めるとは!
これで、ご飯のおかわりはするなというのか⁈
ザーサイ入りみそ汁に、さつまいもとりんごとレーズンの煮物付。

○鶏肉のピーナッツバター焼き定食
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ピーナッツバター???に鶏肉???
これぞ想定外の組み合わせ!
そういえば鶏肉って甘いソースと合うもんね。
今日もご飯がススム君。

○鮭の野菜ソース定食
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鮭の上に玉ねぎメインのソースがけ。
鮭だけの単調さをカラフル風味のソースで華やかな旨み!!

○ささみの衣揚げレモンあん定食
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鶏肉の多いタニタメニューだけど、タマゴの衣とは! またまたタマゴが絡んだら出来そうな一品だけと、考えつきそうでなかなか思いつかない逸品。
ササミ10本くらいは食べれそう!
えのき茸の豆乳みそ汁付!


しかしそれにしても、タニタのレシピ考案者は天才だなー。
色どり豊かで充実の味わいは、どれもこれも一食500kcal前後!
食べるのみ担当はやめられませんな( ̄∀ ̄)



# by romikorokumikuri | 2021-01-13 22:03 | 料理 | Trackback | Comments(0)

息子ヤルヴィの方。

息子ヤルヴィの方。
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「ペール・ギュント」全曲は、お父さんも1987年に当時の手兵エーデボリ管弦楽団を率いて録音していて、そちらは名演奏として長らく推薦盤の誉れを受けている。
息子ヤルヴィのは、父ネーメの育てたエストニア国立交響楽団との2004年の録音。少しだけ抜粋のほぼ全曲盤。

どちらも北方のオーケストラだけあって、その音色はどこまでも透明かつクリアー。そしてちょっと冷たい手触り…舌触り。冷製パスタとか食べてる感じ。
グリーグに限らずどの音楽でもそうだけど、同じ曲をやってもネーメは推進力前面の爆演系。パーヴォは冷静で緻密。そんなイメージ。
そこで思ったのは、この二人の演奏を曲によって入れ替えるのも面白そう。昔よくカセットテープでやったように。
例えば名曲「朝」や「アニトラ」などはパーヴォ、「山の魔王」や「ペールの帰郷」なんかはネーメ。
でもパーヴォの「朝」はあまりモロッコの海岸ではないかも。北の国の山にある深い森を抜けた辺りの、ひっそりと佇む湖に訪れる静かな朝。鳥の鳴き声に導かれて朝日が樹々の間から徐々に漏れ始め、やがて黄金色に湖面が輝く。
小学校の鑑賞授業の時にイメージしたそのままの演奏だった。だからモロッコ感はない。
「山の魔王」は、絶対にネーメの方。テーマ開始から最終音まで、緊張感を失わないテンポ感は天才的。ラストのコーラスも怖すぎるし。

この親子で、是非ともそう言った形での実演での共演があったら面白いだろうね。
お父さんもまだ元気なうちに。



# by romikorokumikuri | 2021-01-12 21:58 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

ナイルに死す

クリスティ壮年期47歳、1937年の作品。
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高校生の頃に読みかけたままになってて、去年の9月に新訳が出たのでこれを機に。

ミステリはそこそこ読んでる方だけど、アガサ・クリスティ作品を読むのは実はまだ四作目。
読んだのは、有名な「オリエント急行の殺人」「そして誰もいなくなった」と「検察側の証人」のみ。
あ、ミステリじゃないけど「春にして君を離れ」も読んだか。なので五作目。
しかもどれも映像化されたものを先に観てるので、それが原作をあまり読んでこなかった原因となってるような気がする。
ちょっと古いけど、「オリエント」も「そして誰も」も面白かったもんね。映画。
「検察側」はアメリカで制作されたテレビドラマを観たけど、これもかなり楽しめた。

原作である小説の方はどうもなかなか入り込めない。翻訳文の問題なのか…、もしくは文章で読むより映像の方が登場人物の特徴が分かりやすいからかな…。毎回キャラ多いし、しかもそのほとんどが容疑者だし。
クリスティの文体は、わりとあっさり淡々としていて何となく感情移入しにくい感じ。(自分的には)
読み始めてからしばらくは、登場人物の名前と特徴を覚える事に集中する事になり、なかなかストーリーに入り込むのに少し時間がかかるんだよね。

今回の「ナイル」も出演キャラクターは大勢。名前と特徴を覚えづらい人が数人いて(特に男)、何度も登場人物表をめくりながら読んだ。
普段はどの本を読んでも、読み始めて少しするとそれぞれのキャラ像が自分の中で出来上がってくるんだけど…。
ストーリー展開としてはなかなか面白かったけど、何となく犯人はこの人しかいないだろうって感じは、割と早くから。
そこをどう解き明かすのかに面白さがあるんだけど、ポアロもなかなか明かしてくれずでこちらからせっつきたくなる。
名探偵もののパターンですな。

ABC、アクロイド、メソポタミア、ミス・マープルもの、まだまだ読むべき作品はいっぱいあるけど…
そうそう、ミス・マープルのシリーズも昔テレビでやってて、これもかなり楽しく観ていた。
やっぱり原作の本当の良さを、自分はまだまだ理解出来ていないのかもしれない。



# by romikorokumikuri | 2021-01-11 23:13 | | Trackback | Comments(0)